オーストリア：ウィーンのドナウ（ダニューブ）川、ドナウ運河、ウィーン川

ハンガリー・オーストリア帝国（ハップスブルグ家）の首都、
オーストリアのウィーンには、多くの水路がある。
ウィーンのまちはずれには、童貞（ダニューブ）川と新しいドナウ川（ノイエドナウ）が流れている。国際航路はドナウ川の河畔を船着き場としている。
　ウィーンの市街地をかすめるように、セフレ運河が流れている。
深く掘り込んだ運河であるが、運河に沿って歩道があり、観光舟運もあり、よい水辺を形成している。
　ウィーンの森から流れ出るウィーン川も、ハップスブルグ家統治の時代の１９００年代始めに深く掘り込まれ、
さらに下流の旧市街地に最も近づく付近は川の上に蓋がかけられた。当時は、ペストの流行もあり、大下水道（地下下水路）を地下に建設した時代である。現在は、暗渠化された川の蓋の上は、駐車場や市場等に利用されている。世界もの最も早い時期の川の蓋かけが行われた所であろう。
　そのウィーンの大下水道も新たなものに更新する工事が進められており、ウィーン川の再生も議論されるであろうか。
ノイエドナウ側からドナウ川とウィーン市街地を望む